【タイトル】
自然とたっぷり触れ合って【本文】
気温が高く暖かい日があったり、雨が降って適度に地面が湿ったりして、幼稚園の虫たちが活発に動き始める時期になりました。りんご組のこどもたちは今、ダンゴムシに夢中です! 「ここにもいたよ!」「どこー?見せて!」と言いながら、教師が牛乳パックで作った探検バッグに嬉しそうにダンゴムシを集めていました。初めは、降園前には捕まえた虫たちを逃がし、何度も捕まえることを楽しんでいましたが、少しずつ生き物への愛着が湧きはじめ「逃がしたくないな・・・」という声が聞こえてくるようになりました。そこで、大きな虫かごに土やエサなど、ダンゴムシを飼育するために必要な物を用意して、りんご組の『ダンゴムシハウス』を作ることにしました。 虫かごに土を入れた後は「この木の実もご飯にして入れておこうよ」「ダンゴムシは枯れた葉っぱが好きなんだよ」「そっかぁ、でも新鮮な葉っぱも入れてあげたいなぁ」等、思い思いに呟きながら虫かごに色々な物を入れてダンゴムシのための家を用意してあげていました。実際にダンゴムシを入れてみると、土の上で生き生きと動き出す様子を見ることができ、興味津々に観察する姿が見られました。 ある日の小さな森では、虫探しに出掛けたこどもたちが、年長のお姉さんたちが素敵な物を使って料理ごっこを楽しんでいることに気が付きました。「先生!あの豆がほしい!」と私に訴えてきたこどもたち。「先生もどこにあるか知らないから、年長のお姉さんに聞いてみたら?」と返すと、優しく豆がなっている場所を教えてくれました。どうやら、柵の向こう側に生えているマメ科の植物の実を取って遊びに取り入れていたようです。辰巳の森公園に隣接する幼稚園ならではの遊び道具ですね! 園庭では、主事さんが素敵な物を見付けてこどもたちに教えてくれました。ミカンの木の葉をよく見てみると、大きな芋虫がくっついています。枝を折って近くで見せてもらったこどもたちは「すごい!大きい!」とびっくりした様子!枝ごと虫かごに入れ、葉っぱがなくなったら新しい葉を入れたり、うんちがかごにたまってきたら掃除をしたりしながら成長の様子を見守っているところです。幼虫の色が変わり、形が変わり、蝶へと成長していく過程を実際に見ることが出来る貴重な経験になることを期待しています。 様々な体験を通して「生き物は大切に扱わないといけない」「お世話をしないと死んでしまう」ということに少しずつ気付き始めたこどもたち。最近では、金魚に餌やりをしてくれることもあります。 自分で栽培物を育て、収穫する喜びを味わってほしいと思い、ツルナシインゲンを一人一鉢育てることにしました。登園前に保育室に植える前の種を置いておいたところ「うわー!ガムみたい(種を強くするためにピンク色のコート剤が着いているので)」「これ、食べられる?」と興味深く種を見たり触ったりしていました。 種まきをする前に「インゲンは勝手には大きくならないよ。栄養のある土と、おひさまのパワーと、水があると大きく育つことが出来るんだ!」と話をしました。植木鉢にたっぷりの土を入れたこどもたち。今は、毎朝の水やりを頑張っているところです。植えた時には「明日には豆が出来てるかな?」と期待していたこどもたちですが、なかなか芽が出てこないことに気付き、植物が育つのは簡単なことではないことを実感しているのではないかと思います。時間をかけて育てた野菜を美味しく食べられる日を心待ちにしながら、これからも栽培物の世話に取り組めるよう援助していきたいと思います。 さて、先日は計画していた親子遠足が天候不順により延期となってしまいましたが、園内ではこどもたちと一緒にシートを広げてお弁当を食べる『遠足ごっこ』を楽しみました。初めてシートを使ってお弁当を食べたこどもたち。友達と一緒に食べるお弁当は、いつもより美味しく感じられたことと思います。もちろん、シートの片付けは自分達で取り組みます!「できないー!」と悪戦苦闘しながらも、折り目に沿ってシートを畳むのを頑張っていました。入園して約2ヶ月が経ち、生活習慣を身に付けていきながら、少しずつ『自分のことは自分でやろう!』という気持ちが育ってきています。ご家庭でも、こどもたちが自分で取り組もうとする気持ちを尊重し、優しく見守っていただけると幸いです。 ここからは、遊びの中での可愛らしい様子を少しご紹介していきます。お家ごっこでお母さんになりきっていた女の子たち。紙とハサミと、ままごと用の包丁を持っています。何をしているのかと覗いてみると、ハサミで紙を細長く切った後、ままごと用の包丁で紙の上をトントンと叩いて包丁で切る振りをしています。もちろん、おもちゃの包丁なので実際に紙を切ることは出来ません。そこで、包丁でトントンと叩いた後、再びハサミに持ち替えて紙を細かく切っていました。自分なりに包丁で切っているように工夫しながら作ることを楽しむ姿がとても微笑ましかったです。 室内では、戦いごっこがブームとなっています。ヒーロー番組の主題歌をBGMに、好きなキャラクターになりきって敵に向かって攻撃したり、ポーズを決めたりすることを楽しんでいます。少しずつ空き箱の組み合わせ方を工夫したり、自分の好きな色で装飾したりするなど、こだわりの武器も作って遊びを繰り返し楽しんでいます。「明日はどんなヒーローが登場するのかな?」とワクワクしながら遊びを見守っているところです。【添付ファイル】
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