【タイトル】
いろいろなことに 興味津々!【本文】
入園して約1ヶ月が経ち、りんご組のこどもたちも少しずつ園生活に慣れてきました。遊びの興味の幅も広がり、新しい場所や遊具での遊びを楽しむ姿も見られています。 職員室前の絵本コーナーには、図鑑や保育室には置いていないシリーズなど様々な絵本があります。図鑑の虫に興味をもったこどもたちが、主事さんに文字を読んでもらいながら虫のことを教わっていました。園舎の裏には『小さな森』と呼んでいるスペースがあり、年中組の間は先生と一緒だと行ける特別な場所です。この日も、園庭ではなかなか見られないミミズやカタツムリといった珍しい生き物に興味津々なこどもたちは、「ミミズはいたけど、ダンゴムシはあまりいないねぇ」と気付いたことを呟きながら、探検ごっこを楽しんでいました。 大縄跳びや太鼓橋にも挑戦!戸外で伸び伸びと体を動かして遊ぶことを楽しんでいます。 園庭では、ダンゴムシに夢中なこどもたち!「大きいのがいたよ!」「あ、お父さんダンゴムシの上に赤ちゃんが乗っかっちゃってるよー」と話しながら、愛着をもってダンゴムシを集めることを楽しんでいます。 「ダンゴムシは花の株の下にいるけど花を引っ張ったりちぎったりしたら元気に咲けなくなっちゃうね」「咲き終わって落ちている花は遊びに使ってもいいけど元気に咲いている花を摘んだら可哀想だよ」など、命の大切さも知らせながら、虫や自然物との触れ合いを楽しんでいます。花や虫がいっぱいのこの季節に、たくさん自然と触れ合うことを楽しみたいと思っています。 ある日、こんなことがありました。忍者やヒーローになりきって戦いごっこを楽しんでいるこどもたち。教師も敵になってこどもたちと一緒にかっこいいポーズを決めて戦うことを楽しんでいました。そこへ、園庭で遊んでいた幼児が「先生、ちょっと来てー!見てほしいの。」と言いに来ました。戦いごっこのこどもたちに少し遊びから抜けることを伝えると「えー!先生がいないと戦えないよー。」とがっかりした様子。そこで、大きな紙を持ってきて、教師がいない時に倒す敵をクレヨンで描くことを提案しました。さっそく大きな紙いっぱいに、怖い顔を描くこどもたち。出来上がった敵を廊下に吊したところ、幼児だけでも戦いごっこを楽しめるようになりました。 入園当初は「先生と一緒にいると楽しい!」「先生、見て見て!」という気持ちを十分に満たし、安心して園生活を送れるよう関係を築いていくことを意識していました。園生活に慣れ、少しずつ友達にも関心が向くようになってきた今、今度は幼児同士で遊びを楽しめるような環境の工夫をしています。「自分たちで楽しく遊べちゃった!」という思いをたくさん積み重ねていけるよう、色々な遊びの場や道具を準備していきたいと思っているところです。 さて、5月5日はこどもの日、ご家庭では柏餅を食べたり、菖蒲湯に入ったりしたことと思います。幼稚園では、鯉のぼり製作に取り組みました。初めて糊を使った活動でした。適量の糊を手に取り、しっかりと鯉のぼりのうろこに見立てた丸い紙の端まで塗り広げることを伝え、使い方を指導していきました。クレヨン、糊、セロハンテープなど、用具の使い方を指導しながら、少しずつ遊びに活用出来るようにしていきたいと思います。 製作した物を使って遊ぶことも楽しめるようになってきました。先日、一斉活動で作ったお魚で『魚釣り』が出来るコーナーを準備しました。さっそく興味をもったこどもたちが「お魚釣りしよう!」と集まってきました。しばらくすると、お家ごっこをしていたこどもたちが「魚を持って帰って食べましょう。」と話し始めました。そこで、魚を焼くための網や、火に見立てた赤い紙を用意したところバーベキューごっこが始まりました。「こんなにいっぱい焼いちゃった!」「そっちはまだ焼けてないから、このお魚をどうぞ。」と会話を楽しみながら、自分たちで作った魚を使って遊びを楽しんでいました。 『好きな遊び』では、自分のやりたい遊びを見付けて伸び伸びと遊ぶことを楽しんでいる一方で、『みんなの時間』では、クラスの皆で一緒に活動することで様々な経験を重ねています。ダンスを踊って友達と一緒に体を動かす心地よさを感じたり、戸外で運動遊びをして思い切り走る気持ちよさを味わったりしています。 4月の終わりからは、こどもたちも楽しみにしていたお弁当がスタートしました。感染症対策を取りながらの昼食ということで、わいわいガヤガヤお喋りをしながらという訳にはいかない状況ではありますが、友達と同じ部屋で、保護者の皆様に作ってもらった弁当を嬉しそうに見つめながら、ニコニコとお弁当を食べ進めている姿が印象的です。食事のマナーや皆で食べる時の約束ごとについても知らせながら、楽しく食事ができるよう指導をしているところです。 ある日のこどもたちの呟きより・・・ 鉄棒の下をくぐりながら「見てー!まっすぐ(背を伸ばして)歩いても鉄棒につかないんだよー!」と面白がっている幼児がいました。また、ある幼児は「ぽっくりに乗ったら鉄棒に頭がぶつかっちゃうよ!」と言っています。体も小さく、園庭の遊具が大きく見えているであろうりんご組のこどもたち。これから2年間の園生活を通して、心も身体も大きく成長していくことでしょう。もしかすると、2年のうちに鉄棒に頭がついてしまう日がくる子もいるかもしれませんね。こどもたちの成長に寄り添い、見守りながら保育に励んでいきたいな、と改めて感じた瞬間でした。【添付ファイル】
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